「くまさんの森」のメロン

無農薬メロン栽培への思い

やっと無農薬ゆうか着果してくれました^_^

この栽培方法三年目ですが、難しい〜。

先ずは、虫が発生しない事、次に温度管理、毎年困るのが、メロンの花粉です。花粉が出ないのなぜ?交配ができない。また花粉が出ても実がつかないことが多い。そして水管理でしょうか。水やり過ぎると割れます。

写真の子メロン、交配に失敗して、黄色くなり死んでしまってます。商品に成るのは3分の1でしょうか。

極み減農薬栽培では、定植時に株元に虫除け農薬を撒きます。また、交配時に花粉の代わりにトマトトーンスプレーを一振りさせて頂いてます。無農薬栽培では、厳重に張った防虫ネットと、マスキングテープのみで虫除け、交配時には雄しべと雌しべを1本ずつくっ付けてます。

今年は、4月中旬から猛烈に暑く、ハダニが発生しまいマスキングテープで葉裏をペタペタしまくり、傷つけて、成長を妨げたところに高温で葉が焼けてしまい、成長が遅れています。

このハダニは農薬に慣れやすく、農薬で殺しても抵抗を持ったシンハダニがまた発生するらしい…恐ろし。やつらは数で勝負な為すぐ増えるのです。

毎年発生するアブラムシと違う点は、防虫ネットの網目より体長が細かいところ、水に弱いので水攻めが出来ることでしょうか。3日周期で葉裏のパトロール、発見次第マスキングテープで貼殺、スプレーで水かけをしてます。

農薬を噴霧器でふわっとかけたら、30分位で終わる害虫駆除をかれこれ1ヶ月以上してるわけです。本来なら浮いた時間でもっとメロン栽培の数増やせるんだと思います。

子供には安心出来る食べ物を食べて欲しい、それには自分で作った作物が1番確かなわけです。

2009年から農業、ゆうかメロンに関わってきましたが、それまでは、東京で普通のサラリーマンをしてました。農業を全く意識して生きて来なかった人生、極端に言えば、野菜は、「種を電子レンジでチンすればできる。」ぐらいにしか考えていなかった。それが一転、勤めていた会社の消滅で職業訓練にて農業の世界に入りました。

除草剤を撒き、化学肥料の施肥、農薬防除の農業研修とメロン修行を受けて、当たり前にこのやり方で就農するんだと思っていました。

人生の試練は何回か有りましたが、2011年の地震で生き方も変わり、そして、確実に自分の農法のスタイルが決まりました。

それは、放射能を取り込まないということです。それに付随して、農薬も出来るだけ摂取しないほうが良いということから、除草剤、化学肥料、農薬を使わないで野菜栽培しています。

メロンだけは、上記の事情と自分の精神的安定の為、2回から3回農薬使用させて頂いてます。

あれから10年、現在の農場ができるまで試行錯誤し何とか販売できるところまできました。現在、新型コロナウィルス襲来で放射能に新たな脅威が加わりました。「免疫力」というキーワードが言われてますが、周りの田畑では相変わらず、除草剤が、農薬が撒きまかれてます。免疫力を落とすことに積極的過ぎる、何も学んでないし、考えて無いんだなと思います。

自分は、手間、時間は大変かかるけれども、じっくりと野菜を育て、くま森のお客さんには健康野菜を食べて免疫力パワーアップしてもらいたいです。

無農薬ゆうかメロン「ゆうかゼロ」メチャクチャ美味いよ^_^

(写真は去年のメロンです。2020年分完成は7月上旬予定)

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