子どもたちの未来を思う。
「極み」減農薬栽培について。
繊細なメロンの栽培には多くの農薬・除草剤が必要だとされています。確かにメロンは虫がつきやすく、病気になりやすい。しかし、くまさんの森では、除草剤は使わずに、農薬はできる限り減らす挑戦を続け、通常の約8割以上減の「極み」減農薬でのメロン栽培を成功させています。
「極み」減農薬とは?
甘いメロンの栽培に農薬は欠かせない、と言われていますが「くまさんの森」では、限りなく農薬ゼロに近づけた「極み」減農薬栽培を基本にメロンを栽培しています。毎年限定数ではありますが、一切農薬を使わない、 完全無農薬メロンの栽培にも成功し、ご好評いただいています。
◎メロン栽培における農薬使用回数
一般的な農法(慣行農法)*1 | 約12回 | |
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特別栽培農産物*2 | 6回以下 | |
「極み」減農薬栽培*3 | 2〜3回 | |
完全無農薬栽培 | 0回 |
*1:『ハウスメロンをつくりこなす』若梅健司著、社団法人 農山漁村文化協会発行より
*2:その農産物が生産された地域の慣行レベル(各地域の慣行的に行われている節減対象農薬及び化学肥料の使用状況)に比べて、節減対象農薬の使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下、で栽培された農産物のこと。農林水産省 特別栽培農産物に係る表示ガイドライン(平成19年3月23日改正)より
*3:「くまさんの森」独自の呼称です
◎当園の農薬使用管理表(2024年)
農薬使用履歴はこちらからご確認ください(PDF)。
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除草剤不使用
農薬は極めて少なく。「くまさんの森」では除草剤は一切使いません。ハウスの中はもちろん、周囲にも除草剤を使わず、こまめに手で除草しています。ハウスには特に目の細かい網をはり、ハウス専用の靴を使うなど病気や虫を外から持ち込まないよう努めています。それでも虫が発生した場合には、マスキングテープで一匹ずつ貼り付け捕獲(写真)します。
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化学肥料不使用
大切なのは土つくり。土に入れるものは、すべて自然から分けていただいたものです。無農薬・無肥料で栽培された稲わらやモミ殻、落ち葉に米ぬかや油かすを加え発酵させたものをすき込みます。あくまで土の力を補うように、余計なことはしません。
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連作障害を避けるために、
太陽熱を利用する。メロンは、連続して同じ場所で作ると病気になりやすい(連作障害)性質を持っています。そのため、多くの農家さんでは、土に直接農薬をまきます(薬剤土壌消毒)。「くまさんの森」では「太陽熱消毒*」を行い、土に農薬はまきません。良質な土を作り続けることで、病気になりにくい強くて美味しいメロンに育ちます。
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*太陽熱消毒:夏の暑い時期に米ぬかと水をまき、ハウスを密閉して発酵熱を利用する消毒方法。 -
完全無農薬
栽培のこと。果物の中でもとても甘いメロンは、農薬なしで育てるのが非常に難しい。しかし「くまさんの森」はあきらめません。農薬を一切使わずに育てた完全無農薬メロンも作っています。年間の出荷個数は限られますが、安心・安全を第一に、子どもたちの未来のために、「くまさんの森」では完全無農薬メロンを作り続けます。